心理学

『赤 色彩心理学』情熱と無鉄砲、エネルギッシュ、性欲

赤色 徹底解説 ヒサクエ
赤色 徹底解説 ヒサクエ
赤色 徹底解説 ヒサクエ
ヒサキ

こんにちは、ヒサキです。
色彩は科学!気になる色、ずっと好きな色、身近な色を理解してあなたの日常に活かしましょう。

毎回おどすようなタイトルをつけがちですが今回は「赤色」をさまざまな角度から説明するというプレーンな内容です。

むかしからちらっとは聞いたことあるのではないでしょうか。
あるはずです。なんせ中学美術の授業で教えた記憶がありますので。新課程のことは知りません、習った記憶のない若者たちは「昔はこんな内容を授業で教えた科目があるらしい」と思いながら読み進めてください。

義務教育の記憶などどうであれ『情熱の赤』『革命の赤』『赤ちゃん』など日々生きていると見たり聞いたり、お知り合いとの会話の中で、紙面で目にする機会があるはずです。

色は特別な感情と結びついていたり、形のない形容詞を特定の色が表現の肩代わりをしていたり、ある地域やある社会で特別な意味を持っていたり、表層でははかりしれない抽象的な奥深いさまざまな意味を秘めています。そしてそれは色彩の波長、スペクトラムとして頭で理解するより先に身体で理解されあなたに影響を与え続けています。
知識として理解することでメタ認知になることでしょう。

理解してもしていなくとも無意識下で身体はその波長をうけとり、あなたが摂取した色によって肉体は反応し意識も変化します。
熱いものをさわるとやけどする、日光をあびるとビタミンDが形成される、などの無意識下の変化は制御できないのと同じです。

今回は赤!を極めてゆきましょう。アンダーラインが黄色であることが若干違和感です。

赤色を見ると○○上昇?!

今回案内する赤色は、接すると血圧を上昇させる色です。高血圧な方はみだりに赤い壁など大面積の赤色をみると危険な状態になる可能性もあります。一日しっかりがっつり残業などもして帰路についている方など疲れている方は赤色がちょっとしんどい、という気分になるかもしれません。

その逆で血圧が上がることで血流がよくなりパワフルさを感じる方もいるかもしれません。色彩心理、といいながら体調にも働きかけるのが色彩の科学的な力ですね。

そんな色彩の力を理解して日常に取り入れてゆきましょう、というこの記事、身体によい薬には良い作用も副作用もあるように色彩もまた。
ご自身にあった処方で使用してゆきましょう。

Contents

赤色の基本性質

情熱の赤、というにふさわしい、大きく感情が動く色です。メラメラと燃え盛る炎を見ると人は自然と刺激を受け興奮状態になります。鮮やかな赤色はとても刺激的な色です。
 その反面、その興奮状態がずっと続かないのはエネルギー代謝が激しく心理的に高揚し神経を緊張させるからです。燃え盛る炎もいつかは真っ白な灰になってしまうことと似ていますね。

緊張の糸はながくは続かないもので、人間の集中力や極限のブーストモードも切れるタイミングが訪れます。世界的に有名な配管工のマリ○氏やその弟のル○ージ氏でいうならスター状態は永遠に続かないということですね。

また赤で疲れない人はパワフルな精神と体力のある人だともいえます。興奮させる一方でリラックスできる人もいるそうなのでご自身で赤を味わって判断されるのもおすすめです。

見え方としてはとにかく派手!です。とても目立つ色です。そして熱量が高い色なのでイエローベースの朱色っぽい赤色の場合は明るく陽気な印象も与えます。

ヒサキ

どの色にもいえますが、人が「赤」と認識する色の幅は結構ひろいです。オレンジになる前〜紫になる前まで。

【イエベ、ブルベとは??】
人を魅力的にみせる、ファッションカラーでは肌、目、髪の色から似合う色を導き出す方法があり、人を4つの四季に分類する「フォーシーズンズ」という考え方があります。このときにはいわゆる原色呼びする「赤」や「黄色」「緑」などにそれぞれ春、夏、秋、冬、の4種類の色が存在します。「春の緑」「夏のピンク」など。

大きく分けると「春と秋」「夏と冬」の2つにわけられて、それぞれの色を「イエローベース」「ブルーベース」の2カテゴリにわけて、個人に似合う色を考察します。
服や、アクセサリー、メイクなど。この分け方では4色の赤色が存在することになります。

この色が気になったら休息サイン。3段階 こんにちは、ヒサキです!色彩は科学!フリーランスの仕事し過ぎ予防に役立つ内容です。色彩で自己管理。 クリエイターやフリー...

赤色が気になる人は

red色彩心理_ヒサクエ
色彩心理学の観点からREDが気になるのどんな人??

とてもパワフルでエネルギッシュな方、赤との親和性が高く赤を乗りこなせる人です。

または赤のエネルギーを欲する人。本人には赤の要素が足りない、という人。赤はグリーンの補色でもあるので停滞状態が続き、活動したい、現状を変化するために動きたい、という方にも響く色です。

どちらにせよ活動的でパワフルな色であるので、気になる場合は試しに取り入れてみましょう。そして疲れる場合は少し距離をとりましょう。

RED赤色は生命力の源を表します。活力とバイタリティーの源です。血液が赤色なのも生命や活動と関係があるのではと勝手に推理をしています。
赤色は意思の強さも表します、このあたりから「革命の赤」思想的なものを表現することにも転用されたのかもしれません。「野心」「粘り強さ」も赤が表現するものです。野心を燃やす、という言葉があるように燃えたぎる赤なのでしょう。

革命を指すばあいは下剋上のような赤、ですが、そのメラメラした興奮が良い方向に働くと「友愛」「高揚感」「情熱」「暖かさ」とプラスのエネルギーとして活かせた場合はとても良い方向にすすむことができます。

活動的である比喩として「赤い靴」のアンデルセン童話も秀逸です。活動し続ける象徴の赤と脚のリンク、残酷な童話ながら最終的に足を切断することで踊り続ける呪いから解き放たれます。
活動しすぎる方は補色(真反対の色)である緑をとりいれるのもおすすめです。

ではその赤色がマイナスに働いた場合はどうなるのか。

「貪欲」「無慈悲」「強情」「狂気」などの性質が目につくようになります。負のエネルギーとしても強力ですね。マイナスの感情が燃え盛っている状態は要注意ですね。どろっどろなマグマのような高いエネルギーをもつ状態でしょう、シンプルに怖いです。

敵意や自己主張、攻撃的である、という重たい感情を表したりします。

正にしろ負にせよどちらもパワフルなので赤のもつ感情に振り回されないように注意も必要です。一瞬の感情の爆発で人生を失うことはストレス社会では他人事ではありません。

赤が好き、気になるというエネルギッシュな方、あなたの赤は正負どちらの赤色でしょうか。

ヒサキ

【色彩セラピーの一例】

目につくものが全部赤!!という赤を欲している状態のときにはペンでも色鉛筆でも絵の具でもクレヨンでも紙を赤でぬりつぶすと満足して本当の感情が見えてくることがあります。そんな画材もってない、というあなたは赤い画面をじっくり眺めることでも代替できます。

ただ、塗りつぶす、という行動を伴う行為は思っている以上にストレス発散になるのでセリアやダイソーで赤のペンやクレヨン、らくがき帳や画用紙を買って試してみてください。くれぐれもお子さんの画材などには手を出さないように。。。!越権行為です。

余談ですが過去に自分は納期が近づくと焦ってしまって『とりあえずデザインが全部真っ赤になる』という時期がありました。この癖もある時に気付いて制作画面が赤っぽくなってくるとメタ認知が発動し「あ、自分は今焦って追い詰められた気持ちになっているな」と認識して自身の癖をコントロールできるようになりました。

「はまる前に気づく」通常一人で気づくことは難しいですが自身の癖を知っていると客観的にみることができますよ。

社会の中で慣習的な赤色

還暦のお祝いに「赤いちゃんちゃんこ」など聞いたことはあるのではないでしょうか。人類のなかでエネルギーの塊である赤ちゃんには好んで赤いものを着せるという風習もあります。
赤色の持つ魔力的な力や、「破魔」という慣習にならって祈ることに通じます。神社の鳥居などは実利をそなえた防腐剤の役割もありますが生命や健康などを祈願するものでもありそうです。

駐車禁止、など警告の色にも使用されるのは目立つ色という性質を利用してです。

セクシャルな意味あいが強い赤色

生命、活力、咲き誇る花、などエネルギーの絶頂を表す「赤色」。
いまでも伝説である山口百恵さんが歌った「緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ」という歌詞があります。
緑と赤は性欲の色といわれています。まさしく歌詞どおり若い世代の感情に刺さる、理性ではない感情を動かす歌詞だと関心します。
恋愛において、相手がどこかに赤色を使っている場合には何に活動的であるかというサインなので参考にしてみるのもおすすめです。
赤い靴をはいている方はとても行動的です。

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生理的な変化をおこす赤色ですが、血圧が高まる、鼓動が高まる、男性ホルモンの分泌を促すという作用もうたわれています。スペインの闘牛士の象徴は赤色です。男らしさの象徴でもありますね。

また、活動的な色、動き続けている色という意味合いから咲き誇る花、生殖のクライマックスを表します。一瞬散る火花のような咲き誇り散る、という潔さも内包しています。

赤の波長、科学的な見方

赤色、科学的観点から

色彩は波長です。赤色はゆったりゆるやかな波を描く波長、本能に訴えかける感情的な波長です。

朝日、夕日、という夜明け、夕暮れといった始まりと終わりに近い波長が赤色になります。波長は短い波長や長い波長とわかれますがゆるいゆったりとした波長、感情に訴える波型なので穏やか、ゆるやか、リラックスさせる効能があります。
感情を癒やす、感情が動きやすい光なので感情的なコミュニケーションをとりたいときに効果的ではと思います。
逆にこの時間帯は理論的な説得なとがしづらい時間帯でもありそうです。

赤色が気になったときチェック項目

下記にあてはまっているかどうか、最近になって赤が気になる、という方はチェックしてみてください。チェックしたけど改善するには??の一例もあげておきます。

  1. 活動的に動いている
  2. エネルギッシュな状態である
  3. 情熱をそそげる何かが出現
  4. 恋愛などの性的な情熱
  5. 社会的な赤に反応
  6. 緑の静止状態から動きだすエネルギーとして欲する
  1. 暴力的な衝動を感じている
  2. 狂気的な熱中状態である
  3. 執着しすぎている状態
  4. 高血圧である
  5. 焦っている、追い詰められていると感じる
  6. 理性的に物事を考えられない
  7. 性的なことばかり考えてしまう
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悪い例に陥ってるかなと感じたときは、赤を発散させる方向性で運動する、自身のストレス解消方法などを試す。

 その逆では副交感神経が有利になるようなリラックスすることをおこなう、ぬるめのお湯につかる、アロマをたく、低い位置に暖色のライトをおく、ゆったりヨガ、などです。

それでも衝動が消えない、焦っているなどなんか疲れる場合は心療内科やクリニック、健康診断をおすすめします。

まとめ

色はそれぞれ、複数の意味をもっています。
また、色が気になる原因は多様です。身体的な側面、心理的な側面、その一瞬の気分も作用します。
色が気なるという原因は1つではないです。

なぜ気になるのか、その色の意味を調べ、症状や色の持つ意味が自分自身にあてはまるのか検証することで自分を見つめ直す機会にもなります。

また、色彩心理学での心理カウンセリングは通常1週間、1ヶ月と毎日気になる色を記録し生活と照らし合わせて診断をおこないます。
クリエイターの方のばあい、デザイン提出が近づき緊張するときに出現する色、演者のみなさんなら初舞台が上手くいき上機嫌なときに現れる色、会社勤めで少し疲れたときに出現する色など人それぞれすこしずつ出現するバランスも異なります。

自分にかける時間がない、自分に気遣う時間をとれないということが不健康への第一歩。
1日に10分でも自分の状態をチェックして予防するのが健康に働ける秘訣ですね。
日常にあふれる色彩でぜひ健康を意識してみてください!

ひさき

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